お知らせ

未来的で伝統的。人とつながる便利な田舎「能代市」

秋田県北西部、日本海に面する能代市には「宇宙のまち」「エネルギーのまち」「バスケの街」「木都」などいろいろな顔があります。豊かな自然の中に、生活の利便性が高くコミュニティが整備されていることも魅力です。

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能代市ってどんなところ?

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鉄道や日本海沿岸東北自動車道が通っているほか、最寄りの空の玄関口として大館能代空港があります
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入場無料!「能代バスケミュージアム」。熱帯植物園を備えた「能代エナジアムパーク」なども人気スポット

能代市は自然と街、チャレンジと伝統がバランス良く共存する表情豊かな市です。今回は能代市のいろいろな魅力と、実際に市へ移住して活躍している方の生の声をご紹介します!

まずは気になる生活環境についてですが、実際に暮らした方からは「まとまった商業地域があり買い物には困らない」「コミュニティが多くつながりを築きやすい」という声が多く聞かれました。病院が多いこと、渋滞や混雑が少ないこと、子育て支援や助成が豊富なこと、県内では比較的降雪量の少ない市であることも、暮らしやすいと感じる点のようです。
また、市が移住者交流会や子育てサークルといったコミュニティ情報を発信しているので、人とつながり楽しみややりがいを広げる機会が多いといえます。
バスケの名門、能代工業高校(現在の能代科学技術高校)や「能代バスケミュージアム」のある「バスケの街」として、スポーツを推進する市でもありますよ。

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能代ロケット実験場や能代市子ども館の見学もおすすめです
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毎年8月開催の「天空の不夜城」では、高さ日本一(24.1m)の城郭型灯籠が運行。伝統の能代役七夕も行われます

まちづくりでは、未来的なチャレンジに積極的です。JAXA能代ロケット実験場があり、「のしろ銀河フェスティバル」や「サイエンスパーク・能代市子ども館」など、市民と宇宙を繋ぐイベントや施設が豊富な「宇宙のまち」と言われています。同時に、火力発電所や風力発電所でエネルギーを自給できる「エネルギーのまち」という顔も。
いずれも施設があるだけでなく、見学やイベントを通して市民を巻き込む工夫があるので、能代市ならではの先進的な視点を養えるかもしれません。海岸沿いに風車が立ち並ぶ風景も壮観ですよ。

一方で能代は、日本書紀の時代から歴史に登場し、伝統的な文化や産業を守り続けている土地でもあります。大正から昭和初期には秋田杉を中心とした木材産業で栄え、「東洋一の木都」とも呼ばれていました。現在も能代木材工業団地や秋田県立大学 木材高度加工研究所などで、木材利用の先端を走っています。
祭や史跡も多く、住んで知るほどに市の印象は深みを増すのではないでしょうか。

3分でわかる能代市!食・自然・祭・産業などなど多くの魅力をダイジェストでお見せします

能代市の「移住定住相談窓口」では今年度、移住を検討する方へ向けてのYouTubeチャンネル「のしろ暮らす」をスタートしています。LINEで移住相談に乗ってもらえる手軽なサポートもあるので、まずはサイトを覗いてみてくださいね!
のしろ暮らすYouTubeチャンネル

さて、ここからは、能代市に移住して活躍する皆さんをご紹介していきます!

星空で人を集める地域おこし

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「ほしのしろ」のオーナーで、星のおねえさんとして活躍する八巻さん。星を楽しむ様々なイベントをしています
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プラネタリウム「MEGASTAR CLASS」は科学館などに導入される本格メーカーのもの

2020年10月、能代駅の目の前に、日本初のプラネタリウムヨガスタジオ「ほしのしろ」がオープンしました。オーナーは能代市へ移住した八巻枝美さんです。まずは、美しいプラネタリウムヨガの世界をご紹介しましょう!

プラネタリウムヨガは、天の川の星粒まで正確に映す超精密なプラネタリウムの中で、88星座をモチーフにしたオリジナルヨガを楽しむレッスン。リアルタイムの星空を再現し、室内に投影しているので、壮大な星の移り変わりに没頭し、ここでしか味わえないヨガを体験できます。
ほかにもフィットネスや健康体操など、初心者から上級者まで楽しめる個性豊かなレッスンの中から体調や気分に合わせて選ぶことができ、スタジオ内には生徒さんの笑顔が集います。

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能代市で好きなお店はスタジオのご近所の「白神カフェ&ギャラリー」。生徒さんの憩いの場でもあるそう

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地域の人と協力して完成したスタジオ。みんなで塗装した内壁は、刷毛のあとにもそれぞれの個性が表れます

オーナーの八巻さんに、移住しお店をオープンした経緯を伺いました。
八巻さんは岐阜県出身。移住前は、イベント業務管理士や登山自然ガイドのスキルを生かし、長野県阿智村の星空ガイドをしていました。小規模だった阿智村の星空イベントが、5年で年間十万人規模のイベントに成長するのを目の当たりにし、星が人を集める可能性に気付いたといいます。
その経験から、2018年4月、能代市へ地域おこし協力隊「宇宙のまちづくり担当」として移住。任期満了後も星にまつわるイベントを企画・運営し、県内外で「星空ガイド」や「星空イベントプロデューサー」として活躍しています。

能代市での「ほしのしろ」オープンの大きな力となったのが、人や地域との縁だったといいます。能代市では定期的に移住者交流会を開催していて、八巻さんはそこでダンスインストラクターの仲間と出会うことができました。
空き店舗を改装したスタジオ作りでは、市の補助金やクラウドファンディングを活用。一部の内装はインターネットで協力者を募り、地域の人たちと一緒に工事をしたそうです。
多くの人が関わることで、「ほしのしろ」はヨガスタジオの枠を越え、地域の人たちにとって非常に身近な場所になりました。レッスン以外でも、高校生が学んだり、子育てサークルのママさんたちがおしゃべりしたりと、今では交流の場としても愛されています。

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「ほしのしろ」は夜まで営業。能代駅前は1日中多くの利用者でにぎわいます

八巻さんは「能代市は食べ物がおいしいし、自然と利便のバランスが良い市です。“田舎には何もない”と思うのは地域の価値に気が付いていないだけ。住んでいる人にも、これから訪れる人にも、能代の魅力に気付いてほしい。私も星をキーワードに人を集めることで、地域を盛り上げるお手伝いをしていきたいです」と活動への想いを話してくれました。

好きなものや人に接する八巻さんの笑顔は生き生き!地域の人たちもその笑顔に元気づけられています。

【ほしのしろ】

住所 秋田県能代市元町13-14
営業時間 10:00-20:30
定休日 月曜日
電話 0185-74-8209
HP https://hoshinoshiro.com
駐車場 5台

名所「きみまち阪県立自然公園」でも、能代市に移り住んで活躍する人がいます。

観光地で心からのおもてなし

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能代市二ツ井町にある「きみまち阪県立自然公園」は、近くに道の駅ふたついなどもある人気観光地

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今後やってみたいことに「きみまち阪で結婚式を挙げられるようにしたい」と話す南部さん

「きみまち阪県立自然公園」はツツジや桜、断崖絶壁の屏風岩が美しい能代市屈指の観光地です。恋のパワースポットとして有名で、多くのカップルも訪れます。
このロマンチックな園内にあり、県内外から多くの観光客を迎える「きみ恋カフェ」は、能代市に移住した南部恵美子さんがオーナーを務めます。

南部さんは、元々秋田市のご出身。その後秋田県を離れていましたが、旦那さんの転勤をきっかけに2005年7月に栃木県から能代市へ移住しました。当時は能代市の海風の厳しさに驚いたそうですが、生活に便利で食べ物や空気が美味しく、子育てしやすい環境に魅力を感じたといいます。
2020年、お子さんが大きくなり時間に余裕ができたタイミングで、能代市が「きみ恋カフェ」のオーナーを募集。かねてからカフェやワークショップをやってみたいと思っていた南部さんに、ぴったりのお仕事でした。

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「きみ恋スペシャルランチ(1,380円/税込)」。おいしさの秘密は味の深みが増す自家製麹!

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「能代産黒毛和牛のビーフカレー(1300円〜/税込)」。牛を半頭買いし、部位ごとのおいしさを提供

「きみ恋カフェ」のお料理には、そんな南部さんのおもてなしの心がいっぱい!
看板メニューは「きみ恋スペシャルランチ」です。下の写真は自家製の塩麹に漬けた能代産の黒毛和牛煮込みをメインに、能代市鶴形産ささらそばサラダ、お米・塩・ふりかけまで県内産で統一したおにぎりなどのセット。
ランチの内容は日替わりなので、何度訪れても新しい地域の食の魅力に出会うことができます。

こだわりは地産地消だけではありません。オーガニックや無農薬の食材を選んだり、より栄養価を高める工夫を凝らしたり。食べる人への愛情が、おいしさの一番の隠し味です。

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テラス席からは七座山や、龍の伝説がある美しい蛇行の米代川を眺めることができます

お店のコンセプトは、ここでしか味わえない価値の提供。
南部さんは「すばらしいロケーションで地元の美味しいものを楽しんでいただきたいです。カフェが丘の上にあり登って来ていただくご足労がありますので、登った甲斐があったと思っていただけるようなおもてなしも心掛けています」と話してくれました。

観光資源だけでなく、地域の食と、人の温かさがまるごと味わえる「きみ恋カフェ」。能代に来たらぜひ立ち寄ってくださいね。

【きみ恋カフェ】

住所 秋田県能代市二ツ井町小繋字中島 きみまち阪県立自然公園第一広場
営業時間 ランチタイム11:30-14:00・カフェ&ワークショップ14:00-17:00・ディナータイム(金土日)18:00-21:00
定休日 水・木曜日(例年冬季は閉鎖)
電話 090-7803-3117
駐車場 公園駐車場約30台

続いては、デニムや帆布で夢とこだわりを形にする職人さんをご紹介します。

人との出会いが出店の決め手に

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喫茶店だった空き店舗を改修してオープンした「SAGA DENIM」。レトロで味わいがあります

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嵯峨さんが持つのは、ヨーロッパの職人をイメージした「アトリエエプロン(11,500円/税込)」

2021年5月末、能代市畠町にデニム工房&アトリエ「SAGA DENIM」がオープンしました。アトリエを兼ねたお店では、ジーンズ、エプロン、マスク、バッグなどのデニムと帆布を使ったアイテムを製作、販売しています。

商品は全て、オーナーでありデニム職人である嵯峨貴裕さんが製作しています。岩手県出身の嵯峨さんは、高校時代に古着屋でリーバイス504に一目惚れ。そこから徐々にデニムの世界に魅せられていったといいます。能代市や岡山県倉敷市でジーンズの洗い加工や縫製の仕事に携わり、3年前に縁があり再び能代市へ移住しました。

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看板デニム「MP001(25,300円/税込)」は、ぜひ実物を手に取ってほしい美しい色合い
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デニムマスク(1,800円〜/税込)や小物入れなど、気軽に購入できる本格デニムアイテムも

現在も市内の縫製工場に勤務する傍ら、「SAGA DENIM」でオリジナルブランドの製作に打ち込み、独特な世界観でデニムや帆布アイテムを作り上げています。一人で一から商品を作るため大量生産はできないといいますが、陳列される商品にはデニムへの深い愛と、妥協のない手仕事の風格が漂います。

ブランドのテーマは「使う人のライフスタイルに徐々に染まっていくデニム」。使う人を引き立たせる程よい主張のデザイン、素材の丈夫さを生かしつつ着心地に配慮した機能性、そして経年の色落ち具合までをイメージした美しい色がSAGA DENIMの特長です。

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アトリエと店舗が一体になった店内。細かい工程ごとにミシンを使い分け、全て手作りで製作します

オーダーメイドや修理もOK。生地や形を細かく相談し、自分に合った美しいジーンズを作ることができます。初心者でも大丈夫、素材から縫製まで知り尽くす嵯峨さんは、漠然としたイメージに対してもいろいろな提案をしてくれますよ。「SAGA DENIM」でオーダーするジーンズは、愛着をもって経年を楽しみ、穴が開いても修理して穿き込める相棒のような一本になることでしょう。

能代市に出店した決め手について嵯峨さんは「一番は、ものづくりをする仲間と出会えたから。能代市は“木都”とも呼ばれているのでデニムと木工を掛け合わせたり、麻を使ったり、地元の人たちとつながって新しいものを作ってみたい」と教えてくれました。

「SAGA DENIM」の商品情報はインスタグラムにUPされているので、こちらもぜひチェックしてくださいね!

【SAGA DENIM】

住所 秋田県能代市畠町7-26
営業時間 土日のみ11:00-19:00
SNS Instagram
駐車場 5台

続いては、移住者ならではの視点でWEBから地域を盛り上げる、勢いある取り組みをご紹介します。

能代の情報を世界へ発信

2020年4月、能代市のいろいろな情報を集めるポータルサイト「能代ポータル」が開設されました。イベント、話題の場所、移住体験談も発信されていて、能代のリアルな今を知ることができます。ネットで能代周辺地域を検索すると必ずと言っていいほどヒットするこのサイト、実は兵庫県から能代市へ移住した金沢佑紀さんが運営しているんです。
能代ポータルに続き、2020年10月にはホームページ制作・WEBコンサルティングを事業とする「Kanata factory」をオープンした金沢さん。移住して「能代ポータル」や「Kanata factory」を立ち上げた経緯を伺いました。

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「能代ポータル」トップページ。サイトを閲覧する地域の人たちにも情報提供を呼びかけ、ほぼ毎日更新されています。
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能代市から少し車で足を伸ばし、家族で自然公園に行ったり花火大会を見に行ったりもするという金沢さん

兵庫県の会社でインターネット通販のサイト運営に関わっていた金沢さん。縁あって能代市で製材業をやってみないかと誘われました。元々独立を考えていたこともあり、思い切って移住を決断。移住体験ツアーを活用して数回能代市を訪れ移住しましたが、食べ物の違いや冬の厳しさなど、生活の変化に戸惑うことも多かったといいます。そうした中で気が付いたのが、気軽に能代の情報収集ができるインターネットサイトが少ないということでした。

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駅前活性化に取り組む仲間と情報共有し合い、古い建物をリノベーション。広々としたオフィスに
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「Kanata factory」の名前は、金沢さんの「金」と広がりのある「彼方」のイメージから

そこで前職の経験を生かし、ご自身で「能代ポータル」を開設。サイトがいろいろな人の目に留まることになります。次第にWEB関係の相談を受けるようになり、自身の経験が地域のニーズと結び付いていることに気が付きました。こうして、本格的にWEBの相談を受け付ける会社として「Kanata factory」が誕生したのだそうです。

「Kanata factory」の柱はWEBサイト制作。能代市には“商品はあっても、ウェブ発信のノウハウがない”というケースが多いため、サイトを制作するだけでなく、その後どうやって運用していけばよいかといったコンサルディングまでをうけおいます。

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通販サイトを制作したいというニーズに応えられるよう、商品撮影にもレンタルスペースにも使える空間を設計

金沢さんは能代市での生活について「都会に比べると不便に感じることはありますが、不便だったからこそ新たに今の事業をはじめられたという側面もあります。能代市で感じたのは、人との距離が近いということ。移住してきた人や地域の活性化を図る人たちと知り合い、頼れる人がいたのは大きかったです。補助金も使えるし、人との繋がりもある。意欲を持ってくれば、チャンスがあると思います」と話してくれました。

能代市にとって、外の視点や意見はとても貴重なもの。そうした人たちのエネルギーが、一層能代を魅力的な町にしています。

【Kanata factory】

住所 秋田県能代市元町4-11
営業時間 9:00 - 17:30
定休日 毎週日・月曜日・祝日
電話 0185-74-6708
HP https://kanata-factory.co.jp
駐車場 12台

能代市には、市に移り住んで地域と結びつき、輝いている人がたくさんいます。移住体験ツアーや若年世帯移住定住奨励金などのサポートもあるので、まずは気軽に「能代市 移住定住相談窓口」にご相談を!

取材日:2021年8月

【能代市 移住定住相談窓口】

住所 秋田県能代市上町1-3 総合政策課内
電話 0185-89-2163
HP https://www.city.noshiro.lg.jp/sangyo/iju-teiju/11013

※本記事掲載の情報は、取材時点での情報です。(2021年8月)

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この記事に関するお問い合わせ

  • 秋田県 あきた未来創造部移住・定住促進課
  • 〒010-8570 秋田市山王4-1-1
  • Tel:018-860-1234 Fax:018-860-3871

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