草木染と糸紡ぎで、鹿角に残る伝統と地域の人の思いを紡ぎたい。
移住元・移住先 | 埼玉県から鹿角市へ |
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移住歴 | 1年 |
鹿角市は秋田県のなかでも冬は雪深く、寒い地域。事前の下見や準備を怠ると大変です。実際に数日宿泊して、体験してみると安心ですね。
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写真左:なりた たかひで/秋田市出身。国内外の染色の文化を研究している。同右:なりた いつか/東京都出身。フリーの写真家兼デザイナー。
2018年の12月、鹿角市へ移住した成田高秀さん、いつかさん夫妻。出身も勤務地も違う2人が出会ったのは沖縄県の宮古島。草木染のワークショップをきっかけに親交を深め、結婚を機に染め物と糸紡ぎが2人のライフワークになりました。当時住んでいた埼玉県から、より自然豊かな場所で仕事ができるよう、移住を検討するようになりました。
「夫の祖父が住んでいた関係で鹿角市を訪れたとき、この豊かな自然の中で草木染や糸紡ぎができたらいいなと思いました。しかし、夫の両親や周囲の友人に反対されたんです。確かに、深い雪や冬の寒さに慣れていない私たちにとって、とても厳しい環境だったと思います。だからこそ移住前に何度も鹿角市を訪れ、2年かけて移住の準備をしました。その甲斐あって、今では周囲が応援してくれています。現在は、鹿角紫紺染(しこんぞめ) ・茜染(あかねぞめ)研究会に所属し、伝統文化の継承と自分たちの工房の活動に取り組んでいます。厳しい自然の中で鹿角の人々が培ってきた文化や想いを廃れさせることなく、その魅力を地元の方に伝えられたらと思っています」。(いつかさん)
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成田さん夫妻の企画による、秋田県内で生産されているコットンを使った綿紡ぎのワークショップの様子。県内の生産者と連携し活動を行っている。