「結婚」と「転職」のライフイベントを能代市で。ヨガにリノベと、かれんさんの欲張り能代ライフ
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プロフィール
元能代市地域おこし協力隊 佐藤香蓮さん(活動時期:2020年10月~2023年10月)
○現役時代の所属:能代市市民活力推進課
○現在:フリーランスとして合同会社のしろ家守舎の業務を受託。
ヨガのインストラクターも務める。
○現役時代の活動内容:中心市街地活性化
○出身地:秋田県秋田市
―「直感」が導いた、能代への移住―
前職はホットヨガのインストラクター。飲食店での勤務経験もあり、自分自身が生まれ育った秋田で「人が集まる場所を作りたい」という想いをずっと抱えていた佐藤香蓮(さとうかれん)さんが、能代市へと飛び込んだ理由はシンプルで人間味に溢れていた。
「当時、彼(現在の夫)が能代市に暮らしていました… 彼との結婚を見据え、能代市と出身である秋田市を行き来する二拠点生活を模索していた矢先、知人から協力隊の募集を聞いたのが始まりでした」
それまで協力隊という制度すら知らなかったかれんさんだが、ちょうど能代駅前にヨガスタジオができるという噂を聞き、「これだ!」と直感したという。
協力隊になって大好きなヨガを続けながら、中心市街地活性化という人が集まる仕組みづくりを通して地域貢献も出来る。ゆかりのない土地への移住という高いハードルを、彼女は「ワクワクする予感」で軽々と飛び越えていったのだ。
―マルヒコビルヂングと共にある日々―
2020年10月、かれんさんの能代生活が始まった。協力隊のミッションは「中心市街地の活性化」。
彼女の活動の中心となったのは、能代市の駅前商店街にある旧酒屋「丸彦商店」を「マルヒコビルヂング」としてリノベーションし商店街を元気にするプロジェクトだった。企業誘致のための2階のシェアオフィス「Co-motomachi」が完成するとそこにオフィスを構え、その一年後に地域の交流の場としても機能している1階の「Cafe&asobiba4-6」がオープンする過程を、彼女は誰よりも近くで見守り、盛り上げてきた。
「マルヒコビルヂングが形になっていくタイミングで能代にいられたのは、本当にラッキーだった。まだ何もない空間からプロジェクトに携われたことで、街が新しく生まれ変わる様子を肌で感じることができた」と語る。
彼女は、商店街の店主たちと商店街を盛り上げるイベント“のしろいち”等の運営に関わり、空き店舗を巡るツアーや商店街のゴミ拾いと珈琲を楽しむイベント等を開催した。SNSでの発信やチラシ作りも、現場で店主たちと協同しながら、必要に応じて独学で身につけていった。こうした「現場で身につけた武器」が、今のフリーランスとしての自立を支える一生モノのスキルとなっている。
-雪国の洗礼とチェーン店の少なさを逆に笑い飛ばす日常―
秋田市出身とはいえ、能代市の冬はまた別の顔を持っていた。地元の人からは「能代は風が強いから雪は積もらない」と言われていたが、いざ住んでみると予想を裏切る大雪。
「嘘じゃん!って心の中でツッコんだ。特に二ツ井の山の方は積雪量が全然違って、能代を一括りにはできないなと学んだ」。
そんな過酷な冬も、彼女は持ち前の明るさで楽しみに変えていく。象徴的なのが、自身の結婚に合わせて企画した「能代市オリジナル婚姻届」だ。
「ちょうど自分が結婚するタイミングだったので、可愛い婚姻届が欲しかった。自分が欲しいものを作ることが、街の面白さに繋がるなら最高かなと」。
また、移住当初は大手チェーン店が少ないことに「チェーン店ロス」を感じたこともあったという。
「ミスタードーナツやびっくりドンキーに行けないもどかしさは正直あった。でも、それもすぐに慣れた。たまに秋田市へ行った時に『あ、セブンイレブンだ!』って、都会では当たり前だったことに新鮮なワクワクを感じられるようになった。逆に贅沢な感覚だと思う」。
小さなことに喜びを見つけ、かみしめる。不便さすらも「街の味」として楽しむ。それが彼女流の、地域に馴染んだ生き方だ。
![[374KB]](/uploads/public/cooperator_0000005112_00/R7佐藤さん/ごみ拾いとコーヒーイベントの様子.jpg)
―「ちいさなシゴトを積み重ねて自由に生きる」
――がむしゃらな自立のリアル―
2023年10月に3年の任期をきっちり走り抜け、卒業したかれんさん。だが、卒業後の1年目は、まさに「サバイバル」の連続だったという。
「ぶっちゃけ、生活はギリギリ。能代市からまちづくりの業務委託も受けたけれど、継続させることの難しさを痛感した。今は夫にも支えてもらいながら、ちいさなシゴトを積み重ねて生活している」
それでも彼女の瞳は明るい。
「どこか一つの企業に勤めるより、もう少し自由に仕事をしたいと思っていました。だからこそ、フリーランスとしてまちづくりの仕事もやりつつ、自分の原点であるヨガももう一度頑張りたいと思っています。今はヨガのボランティアの活動も含めて、生活の土台を作っている最中です」と語る。
現在は、協力隊時代にお世話になった「マルヒコビルヂング」を運営している「合同会社のしろ家守舎」から業務委託を受ける傍ら、青空の下ヨガを楽しむ道の駅でのパークヨガ企画等を進めている。
「協力隊という制度は、いわば『3年間の壮大なお試し移住』。街のことを知り、人を知る絶好のきっかけになる。難しく考えずに、この制度を活用してほしい」。
大好きなヨガのマットを広げ、能代の空の下で笑い合うかれんさんの日常は、希望に満ち溢れている。
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この記事に関するお問い合わせ
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