インタビュー

「東京への執着は何だったのか?」
―大仙市で見つけた、協力隊だからこそ手にできた“パーフェクト”なUターンと秋田での暮らし―

 [308KB]

プロフィール

大仙市地域おこし協力隊 明石浩一さん

○所属:大仙市広報広聴課(活動期間:2024年4月~)

○活動内容:シティプロモーション全般

○出身地:秋田県秋田市


―「やりきった」先に見えた、故郷・秋田への道筋―

秋田市出身の明石浩一さんは、東京で長年デザインやPRの仕事に携わってきた。「これ以上の成果はない」と思えるほどの大きな仕事を成し遂げ、自分の中で一つの区切りがついたタイミング。時を同じくして、秋田で暮らす両親の体調不良や怪我という出来事が重なった。
「いよいよ近くにいなきゃダメだな」
20年近く続いた都会生活に納得して見切りをつけ、明石さんは故郷へのUターンを決意した。
「東京でさらに10年頑張っても、これ以上の達成感はないかもしれない。そう思えたことで、漠然としていた『いつか帰ろう』が、明確な『今、帰ろう』に変わったんです」

 [162KB]


―仕事の不安を「協力隊」という最短ルートで解消する―

Uターンにあたって一番のネックとなるのは、やはり仕事だ。クリエイティブ職だった明石さんにとって、希望する求人を探すのは至難の業だった。
「自分で開業するしかないと思っていましたが、秋田には何のコネクションもありませんでした。そんな時、たまたま見つけたのが地域おこし協力隊の募集だったんです」
これまでのスキルが活かせる「シティプロモーション」というミッション。そして何より、活動を通じて地域とのつながり(コネクション)をゼロから構築できる点に魅力を感じた。
「地方移住を考えている人にとって、地域に根付くための最短ルート。この制度をうまく活用しない手はないと思いました」

 [383KB]

 [2069KB]


―「花火」を地域の新しい資産へ。3年目に描く大きなビジョン―

2024年に着任し、大仙市の広報広聴課へ。明石さんは「大曲の花火」という地域の至宝に、新しい光を当てている。
「東京では撮影のロケーション探しに苦労した経験がありました。だからこそ、大曲の花火を背景にウェディングフォトや記念写真が撮れたら最高だと思ったんです」。
これまでになかった「花火×フォト」というコンテンツを自ら企画し、現在はふるさと納税の返礼品化を目指してモデル撮影や動画制作を重ねている。
また、情報発信のツール作りにも余念がない。今年からは、協力隊の活動を可視化するための「フリーペーパー」の制作もスタートさせた。
「その中のプロフィール欄に『1万人規模のイベントをやりたい』と最終目標を書いたんです。ナイトマーケットなどの既存のイベントに、自分なりのプラス要素を加えることで、これまでにないインパクトを作れるはず」
2年目に手がけた『ふるさと手作りCM』での審査員特別賞受賞、3年目で挑戦したい地元ラジオ局での番組、そして1万人規模のイベント。
「自分のスキルを生かして、これまでになかった価値を一つずつ形にしていきたい。3年目はこれまでの活動の集大成にするつもりです」

 [423KB]


―「来るべくして呼ばれた」場所で、地域に溶け込む―
 

「大仙市には来るべくして呼ばれた、パーフェクトなUターン、田舎暮らしだと感じています」
移住後、明石さんは着任1か月でナイトマーケットの実行委員にボランティアとして参加するなど、積極的に街へ飛び込んだ。そこで出会った地域の人々は、想像以上にオープンだった。
「地域の方から『これやってよ!』とズカズカ懐に入ってこられるような、良い意味での距離の近さがありました。秋田の人は閉鎖的だというイメージもありましたが、実際はすごく頼ってくれるし、オープンに受け入れてくれる。それがなんだか嬉しくて、2年目であることを忘れるくらい急速に仲が深まりました。この街の人たちとの出会いがあったからこそ、活動がトントン拍子に進んでいる。そんな不思議な縁を感じています」

 [785KB]


―執着を手放して知った、本当の豊かさと「根を張る」覚悟―
 

秋田に戻り、明石さんの価値観は一変した。かつては終電まで働き、週末も出張という生活。それが今では、夕方5時には仕事を終え、自分で料理を楽しみ、土に触れる時間がある。
「東京じゃなきゃやっていけない、という思い込みに執着していたんだと気づきました。離れてみて初めて、お金や時間の使い方が変わり、本当の意味で豊かな生活を手に入れられたと感じています。初めは17時に家に帰って、一体この時間をどうしたらいいんだと戸惑いましたが、料理をしてみるなど、生活がとても充実して豊かさを感じています」
3年目の任期を迎え、その先も大仙市に「根を張る」覚悟は固まっている。
「いつか秋田に帰りたいけど、仕事がネックで帰れないと思っている人は多いはず。でも、協力隊という制度をうまく利用すれば、年齢に関係なくこれまでの経験を生かして地域に根ざすことができます。一度執着を手放して、秋田での挑戦をぜひ楽しんでほしいです」

 [479KB]

この記事に関するお問い合わせ

  • 秋田県 あきた未来創造部移住・定住促進課
  • 〒010-8570 秋田市山王4-1-1
  • Tel:018-860-1234 Fax:018-860-3871

ページ上部へ戻る