インタビュー

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プロフィール

元男鹿市地域おこし協力隊 大谷 心さん(おおたに こころ)

○所属:男鹿市 企画政策課(現在:株式会社男鹿なび)

○出身地:兵庫県明石市

○活動内容:”なまはげ”をモチーフにしたデザイン、グッズ政策など
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◎秋田県に来たきっかけは何ですか?

 高校の時に大学進学で吹きガラスができる大学を探していました。恩師に秋田公立美術大学を紹介されて進学したことで、秋田での暮らしが始まりました。


◎それまで秋田については知っていましたか?

 全く知らなかったんです。秋田に来て初めてなまはげを知ったくらい、秋田については知りませんでした。


◎秋田での一人暮らしで不便だったことはありますか?

 秋田市内は生活には不便しなかったのですが、美大だったので画材を売っている場所が少なく、自分が使いたい画材などを集めるのに苦労しました。


◎昔から美術や芸術が好きでしたか?

 そうです。昔から何か作ったもので人に喜んでもらうのが好きだったのですが、たまたま人に喜んでもらえるのが美術でした。


◎地域おこし協力隊を知ったきっかけを教えてください。

 上小阿仁村に美大が関わっているアートプロジェクトがあり、よく通っていました。 その際に当時の上小阿仁村の地域おこし協力隊にお世話になりました。 残念ながらもう秋田にいらっしゃらないので交流はなくなってしまいましたが、それがきっかけです。


◎地域おこし協力隊としてのメインの活動は何でしたか?

 ミッションは移住定住の促進でしたが、なまはげが好きすぎてなまはげをテーマにして地域おこし活動していました。なまはげが移住促進に繋がるキッカケになったらいいなと思っていました。

 

◎主にどんな業務をしていましたか?

 チラシを作ったり、LINE スタンプ、缶バッチやネックストラップなどのノベルティを作ったりしました。(LINE スタンプは大学時代に作りました。)

 移住者を受け入れるよりは、男鹿っていいなって思ってもらえ、暮らし続けてくれる定住者を増やすことをイメージして取り組んでいました。

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◎男鹿に来たら連れて行きたい場所はありますか?

 まずはなまはげを紹介したいと思います。


◎男鹿の暮らしの魅力を教えてください。

 男鹿での暮らしは、人がいいなと思っています。そもそも、秋田に定住したいと思ったきっかけは、秋田の人たちって優しいなと思ったからです。この人たちと一緒に暮らしていたら、私自身も優しくなれるかなと思ったぐらいです。

 男鹿の暮らしは、なまはげに関わっている人たちに魅力を感じています。


◎今住んでいるのはどちらですか?

 「あります」男鹿市に住んでいます。株式会社男鹿なびという会社に勤めています。

 男鹿なびは HP 制作や食品開発などいろいろと手がけている会社で、その中のチラシとかポスターを制作する仕事をしています。

https://oganavi.com/(株式会社男鹿なび)

 2020年の冬からは除雪車にも乗っています。


◎除雪車に乗るきっかけは何ですか?

 大学生の時から除雪車がカッコイイと思っていたので、乗りたかったことがきっかけです。大型特殊と車両系建設機械の免許が必要で当時は乗れませんでしたが、いつか乗りたいと思っていました。免許を取る資金ができたので免許を取って乗れるようになりました。

 今期も冬期間だけ建設会社に所属させていただき、そこから仕事をいただいています。雪が降っていれば、深夜 1 時くらいに電話が掛かってきて出動することになります。


◎今後も除雪車の運転は続けますか?

 できることなら続けたいと思います。2020-2021 の冬はコマツの WA-100 に一人で乗りましたが、公道はまだ怖いので大きい除雪車に将来乗れるかはまだ分かりません。年々腕が上がっていく感じはありますが、駐車場と公道とではやり方が全然違いますし、マンホールも縁石も橋のつなぎ目も道路の傾きも全部覚えないとやれない仕事です。

 車両によって操作が全然違ったり、苦しい時も多いですが、とても面白いので除雪車に乗るのは楽しいです。少しずつではありますが除雪の仕組みや運転技術などを覚えて、いつかあこがれたかっこいい除雪オペレーターになりたいです。


◎なまはげのペーパークラフトを公開したりされているが、もっとなまはげを展開していこうと思ったきっかけは何ですか?

 オタクなので推しを布教したいと思ったことがきっかけです。地元の人が判断して「なまはげをやめる」というなら、それは正しいなまはげの終わり方で、よその人が「なまはげを続けろ」というのは、おかしな話です。なんとかできるだけ長く続いてほしいなと「よそもの」が勝手に願っているだけなので、しかも私はなまはげにはなれないので、どうすることもできないのですが、なまはげに関わっている人たちには、「なまはげがずっと続いていてくれたらいいな」と思っている人がここにもいますってことと、なまはげに関わっていない人たちには、「なまはげが面白いな」とか「なまはげっていいな」とか「なまはげになりたい!」と思ってもらえたらいいなと思っています。そういった想いもあり、なまはげのことを知れたり、触れたりできる機会が増えればいいなと思い、ペーパークラフトをつくって公開しています。


◎なまはげには今後も関わっていきたいですか?

 もちろんです。一回関わったら全てを捧げますくらいの気持ちはあります。なまはげだけでなく、能代のささらにせよ刈和野の綱引きにせよ最後までお付き合いしたいと思っています。


◎夢はありますか?

 夢は特にない。一度「これが夢だ」って言ったら、「大丈夫!これから夢が出来るよ!!」と言われたので夢だといっていいいのかわからないのですが、私の夢は「ずっと秋田に住みたい」です。


◎お仕事とリンクしている部分はありますか?

 今の仕事はチラシやポスターなどデザインの仕事です。デザインもイラストも得意ではないものの、男鹿の人たちに、秋田の人たちに、できるだけわかりやすく情報を伝えたいと思っています。 観光も、見るための、魅せるための光をまっすぐ正しくあてる点ではデザインと似ていると思います。 秋田っていいなと思ってもらうための仕事をしていけば夢と仕事がリンクするんじゃないかと、したらいいなと思っています。

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◎協力隊になりたい方へメッセージをお願いします。

 普通の仕事と同じように、人によって、地域によって合わないこともあるかと思います。合わないと思ったらやめればいいし、合うと思えばずっと住んでいてくれると嬉しいな。(合うと思ったら友達になってほしいです。)

令和4年2月26日インタビュー実施。

この記事に関するお問い合わせ

  • 秋田県 あきた未来創造部移住・定住促進課
  • 〒010-8570 秋田市山王4-1-1
  • Tel:018-860-1234 Fax:018-860-3871

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