プロフィール
横手市地域おこし協力隊 小原 宗さん(おばら そう)
○所属:NPO法人 Yokotter
○出身地:秋田県横手市
○活動内容:地域の魅力の情報発信など
◎地域おこし協力隊になる前の経歴を教えてください。
東京で音楽活動をしながら、楽器の修理と制作の専門学校へ進学しました。卒業後は飲食店中心で働きながら、横手やきそばの販売の手伝いをしていました。
◎地域おこし協力隊になったきっかけはなんですか?
5~6年前東京で行われたB1グランプリで、当時手伝っていた栄屋というキッチンカーのメンバーとして参加した際に、横手を盛り上げようと頑張っている地元の方々と知り合い、自分も横手のために何かできないか?と考え始めました。販売のお手伝いをする中で、自分のふるさとが遠くの場所で知られていることや、横手やきそばを美味しいといってもらえている喜びがきっかけになり、自分は協力隊になって情報発信することで、横手を盛り上げたいと思うようになりました。
◎音楽系の専門学校に進学したのはなぜですか?
3人組音楽グループ・Perfume の音楽やパフォーマンスに夢中になり、人から憧れられる世界があることを知って自分もその世界に入りたいなと思ったのがきっかけです。
自分で曲を作って、ステージにも立ちたいと思うようにもなったのですが、厳しいと言われる音楽の世界で、思うようにいかなくても、せめて音楽に携われるような技術を身に着けたいと思って楽器の修理と制作の専門学校にしました。
◎東京には何年くらいいましたか?
9年半東京にいました。内 8年間は学生のころから専門学校の近くにあった飲食店でずっと働いていました。その飲食店で勤務していたことが、のちに横手やきそばの販売の手伝いをするきっかけになりました。
◎音楽活動が今のお仕事に活きていると思うことはあ
もちろんあります。例えば、情報発信と自分の考えているものを曲にする過程はすごく似ている気がします。誰に何を伝えたいのか、どうやったら伝わるのかを考えることなどです。
今まで経験してきたことが十分に活かせていると感じています。
◎普段の活動内容について教えてください。
横手市民向け情報アプリ「MINEBA」などの各種情報発信媒体で、横手で見つけた綺麗な風景や美味しい食べ物など、地域魅力の紹介など、楽しいものや素敵なものの情報発信をしています。具体的には動画作りや、写真撮影、SNS への投稿などをやっています。
特に動画作成の面では今までの経験が活かせていて、BGM 制作が自分でできることも強みです。
◎動画制作やカメラの経験はありましたか?
動画制作については2年くらい前から自主的に学び始めていました。その頃から、いつか横手に帰って映像制作とかの仕事をしたいと思っていました。現在は写真や動画の撮影、制作などを地域の方々に教えていただきながら一から学んでいます。
◎秋田に戻るために動き出したのはいつですか?
地域おこし協力隊に採用される1年半前頃からで、その時はまだ協力隊の募集がなかったので、どんな求人が出ているか、どんな物件があるかを個人的に調べていました。途中で地域おこし協力隊の募集が始まることを知り、応募に向けて情報収集をしました。
◎NPO法人 Yokotter に所属することになった決め手はどんなところですか?
動画制作やSNSでの情報発信など、自分のやりたいことと募集要項が完全に一致していたことが一番のきっかけでした。また、Yokotter の存在を学生の時から知っており、地域のために活動するためにはとても良い環境ではないかと思ったからです。
◎働き方はフルタイム制ですか?
週 5 日勤務で毎日 8 時間なのでフルタイムですね。
◎活動自体はスムーズですか?
活動自体はスムーズで毎日楽しく充実しています。しかし、それまで独自でやっていたところを人の下で学んでいるので、難しいな、と思うことも出てきました。言葉の言い回しやものごとを伝える順序など、それまで自分一人では気づくことが難しかったことを、今は一緒に活動しているメンバーにブラッシュアップしてもらうことで日々情報発信について学んでいます。
◎退任後のイメージはありますか?
現段階ではまだ決まっていないことの方が多いですが、映像や音楽の制作を通じて地域の「元気」に繋がることをしたいと考えています。
今所属している NPO法人に残ることも起業することも選択肢として持ちながら、横手市に残りながら今取り組んでいる活動を続けていきたいと思っています。
ずっと帰ってきたかった横手市なので、任期後もずっと横手で暮らすためにどんなことをすべきかを活動の中で日々考えています。
◎地域の魅力について教えてください。
自分の生まれ育ったふるさとだからというのが大きいですが、生活しやすい市街のすぐそばで雄大な自然を感じられるところです。
夏は県内トップクラスで熱いですし、冬は雪で大変ですし、気候の面では住みよいとは思えない場所ではあります。しかし、例えば冬なら同じ月でも初旬や下旬で表情が全然違うことなど。季節を細かく体感できる場所で生活することが、自分にとってこんなにも嬉しいことなんだと気づいてからは魅力に変わりました。
◎協力隊になりたい方へメッセージをお願いします。
来たいと思う気持ちが少しでもあれば安心してほしいです。恐らくみなさんが心配していることは住んでみての不便さだと思いますが、少なくとも私は不便を感じなかったです。何か迷ったときにも頼れる人が各地域にいますので、安心して飛び込んで大丈夫です。
やりたいことがある人であれば、十分に楽しめる環境でもありますので、迷っていたらとりあえず来ちゃいなよ。とは思っています。
知っておいて欲しいこととしては、他地域と横手市の協力隊は、受け入れ団体を通して雇用されているかどうかに違いがあります。話を聞いているとNPO法人の職員として働くことと、フリーミッションの協力隊ではできることとできないことに違いがあるなと感じています。
いずれにせよ、都心部から離れて生活をすることは、人生において大きなチャンスになると思います。
令和4年2月10日インタビュー実施。
この記事に関するお問い合わせ
- 秋田県 あきた未来創造部移住・定住促進課
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