インタビュー

資源も課題もある地域だからこそのやりがい

プロフィール

横手市地域おこし協力隊 田谷慶さん(活動期間:2021年11月〜)

○所属:一般社団法人横手市観光推進機構

○活動内容 :観光振興(ツアー造成)、移住アドバイザー、イベント事務局、会場準備等

○出身地:千葉県松戸市


―都会の空港勤務から、妻のふるさと秋田へと移住―

千葉県出身の田谷さん。妻が秋田県出身ということで、千葉にいるときから秋田県人会の事務局の仕事も担っていたという。県人会では、秋田の人口減少の話や、これからどうしたらいいかという課題の話が出ていて、「自分に何かできることはないか」という気持ちが膨らんでいったという。

一方で秋田の魅力も沢山聞いてきた。食べ物がおいしい、食料自給率が高い、自然が多い・・・。

妻の故郷の近くである横手で結婚式を挙げた経験からも、その地域の温かさと素晴らしさが強く印象に残っていた。

羽田空港で働き、2020年東京オリンピックの時に退職すると決めていたものの、コロナにより翌年への開催延期が決まる。そんな経緯があり、2021年11月より横手市の地域おこし協力隊に着任。当時他地域でも募集していたが、観光の仕事をしたいという思いから、観光推進機構が募集していた横手市に決めた。

 

伊丹空港で横手の観光をアピール

 

秋田スカイフェスタ

 


―地域の人も旅行者も楽しめるアウトドアや観光のイベントづくり―

着任後は、地域の人や旅行者が楽しめるイベントを企画。特に1~2月はアジアからの観光客が多く、横手の大雪を使った旅行企画でアピールしている。人見知りはなく、前職の経験から外国人でも日本人でも、いい意味でおせっかいできる性格が、この仕事で活かせているという。
 

スウェーデントーチ

雪遊び交流会でのスノーシュー

 

「横手では、市内全域にある農や自然、文化、美味しいものを満喫しながら走る自転車イベント<かまくらライド>や、気球に乗ることができる秋田スカイフェスタ、クラフトフェアなど楽しいイベントが盛りだくさんです。私は、若い移住者向けのスノーシューイベントを企画して、スウェーデントーチも愉しみました。今年は、雪あかりを観ながら歩くトワイライトナイトハイクツアーを山岳ガイドの方と一緒に企画中です!」

元々、旅行やアウトドアなど、体を動かすことが好きな田谷さんは、この仕事にやりがいを感じるとともに、増田町で開催されている「全日本元祖たらいこぎ選手権大会」にも出場し総合優勝されるなど、公私ともに横手を満喫している様子。

今年の10月で、着任3年目となった。移住前から望んでいたとおり、白米や食べ物も美味しいし、景色もいい。家からは山も見えて、雪かきも全く苦ではないという。

 

蛇の崎ミニかまくら

 

スノーシュー

 

―課題がある地域だからこそ、どんな事ができるだろうと熱くなる―

これからやってみたい企画やビジョンについてお尋ねした。

「食についてもっと掘り下げてみたい。美味しいフルーツが豊富で、りんご畑で星空を仰ぎながら食事を楽しんだり、ジャム作りの体験を共有したり、森でアーシングを感じたりと、多彩な自然体験が広がります。地域特有の魅力を最大限に引き出し、訪れる人々に心地よい思い出を提供できるよう計画中です。そして、これはまだ大きな夢の段階ですが、横手にフォレストアドベンチャーがあったら楽しそうだな!と思っています。使われなくなったホテルや稼働してないスキー場、温泉施設などを活用できるような事業ができたらいいなと思い描いています。」

夢とはいいつつ、早速、今年は秋田県農山漁村プロデューサー養成講座「AKITA RISE」に参加中で、夢を実現するためのステップにしたいとのこと。

「こういう講座にも参加して色々勉強もしていきたいです。秋田以外に魅力的な移住先は沢山ある。ただ、人口減少が進んで課題があるからこそ、自分もここで貢献したい!何かできるんじゃないか、そういう思いで熱くなります。地域の若い熱のある経営者さん達と巡りあえて、秋田に来て本当に良かったなあと思っているので、夢にむけても前向きに動いていけたらと思います。」

 

※秋田県農山漁村プロデューサー養成講座「AKITA RISE」とは秋田県主催の農山漁村地域を支える人材や組織の活性化を目的にしたプログラム。地域づくりのワクワク感を実感しながら、実践に向けたプロセスを習得する「入門編」とプレイヤーの課題や悩みに寄り添いながら、農山漁村の地域資源を生かした新たなプロジェクト創りに伴走支援する「実践編」から成る。

 


―協力隊に興味ある人向けメッセージ―
 

協力隊として活動していると、たくさんのご縁に恵まれて、交流も広がり、市民の皆さまにも知ってもらえる機会が増える。メディアなどで取り上げていただき、自分のことをわかってもらえる機会が多いため仕事がしやすいです。


すでに活動している先輩たちが近くにいるので、先輩の声も聞けるし、チャレンジを見守ってくれる。地域のことを知り、横手での人とのつながりが増え、会社員ではできないような活動ができる。地域おこし協力隊のミッションと、自分がやりたいことが重なっていれば、挑戦する価値はあります。

 

2023年10月23日インタビュー実施。
 

湯沢市 地域おこし協力隊 古賀 恵理子さん                        (活動期間:2020年4月1日〜)

PRとデザインの力で地域のブランディングに貢献する
大潟村地域おこし協力隊 明平 冬美(あけひら ふゆみ)さん
(活動期間:2021年10月〜)
○所属:大潟村総務企画課
○活動内容:地域資源の価値創出、関係交流人口の創出と拡大・イベントの開催、秋田県立大学との連携強化
○出身地:秋田市

この記事に関するお問い合わせ

  • 秋田県 あきた未来創造部移住・定住促進課
  • 〒010-8570 秋田市山王4-1-1
  • Tel:018-860-1234 Fax:018-860-3871

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