Uターンしてよかった!地元の仲間と町の未来をつくりたい
プロフィール
三種町地域おこし協力隊 三浦翔悟さん(活動期間:2022年1月~)
○所属:三種町役場企画政策課情報統計係
○活動内容:SNS(Facebook、YouTube)を活用した町の魅力発信
○出身地:秋田県三種町
―食の力で地元を盛り上げたい―
三種町出身の三浦翔悟さん。山形の大学を卒業後、そのまま山形で就職。3年後に宮城県にある食品調味料メーカー(本社:京都府)に転職した。
「両親も食に関する仕事をしていて、面白いなという思いがあって、さらに営業マンとして全国の色々な場所を見てきた中で、食から発展していく地域の様子を肌で感じていました」
東北各地を営業しているとき、営業先の飲食店経営者さんたちが頑張っている様子を見て、自分も地域のために何かしたい、と思うようになったという。
「山形では田舎にもおしゃれなお店があり、業種を問わず地域の横とのつながりが強く、お互い連携して町を盛り上げようとしていました。遠くても美味しいものがあれば人は足を運ぶんじゃないか?食べ物ってそれぐらいすごい力を持っているのではないか?」
食品メーカー勤務時代に得た知識も自信となり、自分も地元を盛り上げたい思いが膨らんだ。

みたね会議イベントを企画
―特産品やイベント情報の発信役へ―
全力でやるなら早い方がいい。前職のきりがいいタイミングと、子どもの就学のタイミングで仕事を探していた時に協力隊の募集を知った。
「久しぶりに地元に戻っても最初はわからないことばかり。いきなり両親の仕事を手伝うのも、今後新しいことをしていくには少し弱い気がして。協力隊になれば人との繋がりもできるし、地域のことも一から学べるのではないかと思いました」
実際、着任すると、昔よりも会社やお店などが少なくなっており、寂しさを感じた。と同時にチャンスでもあると感じたという。
「地元にいたころは特産品を知らなかったが、東北という広い目でみても、サンドクラフトは珍しい。メロンが有名だけど、県外からはあまり知られていない。昔はじゅんさいしかないと思っていたが、まだまだやれるコンテンツがあることに気づきました」
それらを自分がYouTubeで発信することでつなぎ役になれれば!と思うように。
「みたねのむすびch」という三種町公式チャンネルで、特産品紹介、イベント情報、面白い人紹介、などを進めている。当初は登録者数が90名だったのが、1年ちょっとで500名。
町の認知度を広げていくことにやりがいを感じている。
「町の主要な人たちと交流できて楽しく過ごしています。個人経営者で頑張っている人たちもたくさんいる。町のイベントでは若手経営者たちが率先して、子どもたちのために楽しませようとしていたり。そういう活気を知り、この人たちと一緒にやっていければ未来は明るいなあと」

趣味の写真を活かした町の魅力発信

森岳温泉夏祭りのじゅんさい音頭に参加
-自然を感じながら自分のペースで仕事をする暮らし―
三種町へのUターン後は、子どもと毎日顔を合わせられるようになったという。
「都会で生活していた頃は朝6時半に家を出て夜22時に帰宅。今は朝ごはんを家族で食べて、帰宅後は、夜寝るところまで一緒。毎日楽しいなと感じています。」
そんなに忙しくて大丈夫?と心配されるけど、忙しくても、ストレスはなく、外の景色が自然なだけで幸せで、自分のペースで働けていることが、今までの生活とは全然違うという。
「このタイミングでUターンして本当によかったです。チャンスがたくさん転がっているし、地域の課題が大きくなってしまう前に戻れてよかった。周りにも頑張っている人がたくさんいるので、まだまだ秋田県も頑張れる!という気持ちになっています。」

琴丘中学校1年生向けに「みたね鍋プロジェクト」を企画
―町での雇用をつくり、ずっと居たいと思える町へ―
2年目に入り、雇用契約から個人事業主となり、グラフィックデザイン、商品開発、動画制作事業がメインの「森岳ものづくり」を立ち上げた。「地元にはそういう仕事を頼める人がいないという声をきいていたので、仲間からチラシデザインの仕事を請け負っています。」
そういった中、三種町の名産品の生産者さんは高齢の方が多く、10年後どうなるんだ?と感じる事もあるという。そういった課題の問題解決がしたい。飲食店で農家さんを応援できることはないか、町の魅力を継続できる仕組みはできないか、と思い巡らせている。
「現状は働く場所が少なく、魅力あるお店が少ない。この町にずっといたいと思える町にしたい。デザイン業、まずはそこからはじめていて、両親の経営しているピザ屋さんを活用した食品加工工場、冷凍ピザの流通、通販も立ち上げているのでそこから事業や町の課題解決に貢献できることを広げていきたい。今の一番の夢は新しい仕事をつくって、雇用をつくること。それに向けて邁進したいと思います!」

メロン農家さんにインタビュー
―協力隊になりたいひとへのメッセージ―
「Uターン組で協力隊になっている人が少ないのが現状ですが、Uターンするにもいい仕組みだと思うので、自分みたいな人も応募してチャレンジしてほしいな!と思ってます。ステップアップの手段だと思って、自分の武器になるよう有効活用してほしいです。」
2023年10月5日インタビュー実施。
この記事に関するお問い合わせ
- 秋田県 あきた未来創造部移住・定住促進課
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