インタビュー

縁あるこの地を、好きなアロマで盛り上げる

プロフィール

元羽後町地域おこし協力隊 赤石 朝美さん(活動期間:2019年7月~2022年6月)

○現役時代の所属:羽後町企画財政課

○活動内容:アロマを軸にした活動、ワークショップ、「へちかち」発行など

○出身地:神奈川県横浜市


ゆかりのある土地に貢献できるかもとワクワクした

“アロマを使って羽後町に貢献したい”と羽後町の地域おこし協力隊として活動をスタートさせた赤石朝美さん。今年3年間の任期を満了して「杉宮精香堂」を主宰している。協力隊の就任前には、都内でアロマサロンを運営したり、都内百貨店内のアロマショップで販売員などを18年以上に渡り従事してきた。

仕事も好調のタイミングで、協力隊として活動をスタートすることを英断した赤石さん。

「親戚から羽後町が協力隊を募集しているよと教えてもらった時、都内でのアロマの仕事がうまく行っている時だったのでかなり悩みました。でも、羽後町にアロマで貢献できるかもと思ったらワクワクしたので決めました。」

赤石さんの両親は羽後町の田代地区出身だが、赤石さんが生まれる頃には関東で生活をしていたため、赤石さんは羽後町で暮らした経験はない。でも、ゆかりのある土地で、自分が培ってきたスキルを活かせると思ったらワクワクする気持ちが湧いてきた。


山も生き返らせるアロマの力

クスノキ科の落葉低木「黒文字(クロモジ)」は、豊かな香りが特徴で高級爪楊枝としても使われることが多い。だが、この植物は低い位置に生い茂るため定期的に伐採をしなければ土に日の光が当たらなくなり、山が循環しにくくなる。赤石さんは、そんな黒文字を自ら山に伐採しに行き、抽出しアロマへと形を変えてお客様へ届けている。

「資格を取りたいと思ってネット検索をしていた時に、たまたまアロマの資格の広告を見かけてそれがアロマとの出会いになりました。その頃、過度のストレスにより、体調を崩していたのですが、アロマでこれまで悩まされていた不調が改善して、この私の経験が他の人の役に立たないかなと思いました。」

赤石さんは自身の体験と、地域に貢献したいという思いから協力隊任期中に様々な子ども向けイベントやワークショップ、県内イベントでの出展などアロマを軸にした活動を行ってきた。

北秋田市地域おこし協力隊からの依頼で森吉山のもろび(アオモリトドマツ)の持ち込み蒸留を引き受けて、粉砕から蒸留までを公開している様子


赤石さんの真っ直ぐな思いは、地域の人たちの心も動かしている。

植物を蒸留して精油を作るのに一番必要な蒸留器は協力隊の活動資金として認められず、行き詰まっていたら支援して下さる方が現れ手に入れることが出来た。そして、ここから大きな一歩を踏み出すことが出来た。他にも、赤石さんが通院していた町内の歯科医院では、「いつもいい香りがしますよね」というきっかけから、スタッフさん向けワークショップを経て、歯科医院の香りを毎月演出している。最近ではブースまで設置され、今後は連携、販売の計画もしている状況。

また、全国にファンを持つ園芸店のイベントでも、限定販売のブースを設けさせてもらっている。赤石さんの熱い思いに周囲が共感し、応援したい!と気持ちを動かされているように感じた。

ワークショップの様子①

ワークショップの様子②


好きなことは手放さないで

「小学校5年生の時に西馬音内盆踊りをテレビで観て虜になったんです。両親の生まれ故郷のものとは知っていたんですが、その頃は盆踊りに参加できる地域が決まっていて両親の出身地である田代地区の人は参加することが出来ないからね!と言われていました。でも、小学生から大人になるまでもずっと密かに部屋でDVDやYouTubeなどあらゆる動画を観て振り付けを研究して、時には没頭しすぎて朝になるまで練習していました。ようやく念願かなって踊った時にはとても感動しましたね。協力隊になろうと思った本当のきっかけも、盆踊りの香りを作れるかもと思ったことも大きいですね。」

好きなこと、これだと思ったことは多少の困難があっても諦めないで挑戦し続けることが大事と赤石さんは話す。これから協力隊を目指す人には、やりたいこととのミスマッチもあるから、安易に背中を押すことはできないが、自分が本当にやりたい志があってチャレンジしてみようという強い気持ちがあるならば、まずは3年という期限付きで挑戦してみる価値は大いにある。はじめはミスマッチだと思っても、強い思いがあれば変えていくことも不可能ではないからだ。自分の力を試したり、より成長させたりしていくには、3年間の協力隊活動というのはとても良い場所になると教えてくれた。

全国にファンを持つ人気の多肉植物屋さんでのイベントコラボ販売の様子

2022年8月23日インタビュー実施。

湯沢市 地域おこし協力隊 古賀 恵理子さん                        (活動期間:2020年4月1日〜)

PRとデザインの力で地域のブランディングに貢献する
大潟村地域おこし協力隊 明平 冬美(あけひら ふゆみ)さん
(活動期間:2021年10月〜)
○所属:大潟村総務企画課
○活動内容:地域資源の価値創出、関係交流人口の創出と拡大・イベントの開催、秋田県立大学との連携強化
○出身地:秋田市

この記事に関するお問い合わせ

  • 秋田県 あきた未来創造部移住・定住促進課
  • 〒010-8570 秋田市山王4-1-1
  • Tel:018-860-1234 Fax:018-860-3871

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