インタビュー

住民との交流を大事にしながら、地域資源を生かしたマルシェを実現

プロフィール

大潟村地域おこし協力隊 明平 冬美さん(活動期間:2021年10月〜)

○所属:大潟村総務企画課

○活動内容:地域資源の価値創出、関係交流人口の創出と拡大・イベントの開催、秋田県立大学との連携強化

○出身地:秋田市


妊娠・出産を機に大潟村へ

秋田市出身で、旦那さんと一緒に秋田市で飲食店を経営していた明平冬美さん。地域おこし協力隊に着任する前も飲食関係の会社や店舗に勤めていたこともあったが、妊娠・出産を機に、食の安全などにさらに関心を持つようになり、子育てに最適な環境はどこか、色々と情報を集めたり、興味のある場所に訪れたりしていたという。

「その中でも大潟村は、自然が豊かで、町がコンパクトで子育てもしやすく、自然環境に対しても意識の高い村だと知り、住んでみたいと思いました。そこからさらに村について調べていくと、地域おこし協力隊を募集していることを知り、役場に相談しに行ったところ「できそうかも」と思ったのが協力隊になったきっかけです。」

例えば道の駅で売っている野菜は作った人の顔が見え、安心できる食材が多いこと、小学校やこども園への距離が近く、コンパクトな村だからこその安全な生活環境など、自身の大切にするものと村の環境がマッチし、家族で移住し、2021年10月に協力隊に着任した。


村民との交流を深め、「カタマルシェ」を開催

活動内容は大きく3つ。「地域資源の価値創出、関係交流人口の創出と拡大・イベントの開催、秋田県立大学との連携強化」。どんな活動においても、明平さんは村民との交流を大事にしている。

「移住してすぐに、社会福祉協議会やヨガなどのスポーツ団体、盆踊りのお手伝いや田植えなど、村民の方々の活動に参加しました。そこから村のお母さんたちの会に入り、村外に出かけたりしながら、色々な情報を得たりしています。」

有機米農家さんの稲刈りの手伝い

寒天料理教室に参加

そんな中で村民との交流の大切さを感じ、実現したのが2022年6月に行った「カタマルシェ」だ。「オーガニックでサステナブルな、環境保全型農業の推進」や「食育」、ミッションである「関係人口の拡大」などをテーマに掲げ、大潟村の「生態系公園」で開催した。飲食店やキッチンカー、子どもたちのあそび場などを設け、来場者数は3,200人以上にものぼり、大成功を納めた。

明平さんが発案し、生態系公園の所長、村のお母さん、秋田県立大学の学生とともに実行委員会を立ち上げ、企画が実現した。着任後から大事にしてきた村民との関係や、明平さんの行動力が成功につながった。

カタマルシェの様子①

カタマルシェの様子②

カタマルシェの様子③

「もともと生態系公園は大好きで毎日通っていました。その中で所長さんと出会い、一緒に何かしませんか?と声を掛けたら話が進み、所長さんのアドバイスで実行委員会も作りました。村のお母さんは、秋田県立大学の事務の方が『同じような考え方を持った人がいるよ』と紹介をしてくれました。行きたいところにまず行き、自分の考えをまず先に伝え、同意し一緒にやってくれそうな人を探すことが大事だと考えています。」


自分のもっているものを活かして自分も周囲も幸せに

「カタマルシェ」はこれからも開催をしていくとのこと。任期後については、これまでと同様、飲食を中心に活動をしていきたいと話す。

「現在通っている『あきた発酵カレッジ』を修了し、『あきた発酵伝導士』として、大潟村はお米の村なので、米麹で特産品を作ったり、村の加工所をもっと活用したり、発酵料理教室を開いたりしたいと考えています。」

最後に、地域おこし協力隊になりたい方へのメッセージを伺った。

「自分のやりたいことを自由に行える環境を整えるための村民との関係づくりや、その土地のことを知ることは大変なことではありますが、自分のやりたいことが、自然と村の望むことや村に還元できることにつながっていることにワクワクしながら活動をしています。自分のスキルアップと同時に、地域にも喜ばれる地域おこし協力隊はハイブリッドな職業で、仕事とプライベートをはっきり分けず、楽しみながらやりたい方にはあっている職業だと思っています。今自分のもっているものを活かせそうな土地を選ぶことで、自分も周囲もハッピーになれるんじゃないかと思います!」

2022年8月30日インタビュー実施。

湯沢市 地域おこし協力隊 古賀 恵理子さん                        (活動期間:2020年4月1日〜)

PRとデザインの力で地域のブランディングに貢献する
大潟村地域おこし協力隊 明平 冬美(あけひら ふゆみ)さん
(活動期間:2021年10月〜)
○所属:大潟村総務企画課
○活動内容:地域資源の価値創出、関係交流人口の創出と拡大・イベントの開催、秋田県立大学との連携強化
○出身地:秋田市

この記事に関するお問い合わせ

  • 秋田県 あきた未来創造部移住・定住促進課
  • 〒010-8570 秋田市山王4-1-1
  • Tel:018-860-1234 Fax:018-860-3871

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