インタビュー

中心市街地の活性化、自主イベント#Ohanaマルシェの開催など

イベントで活動する田中さん

プロフィール

能代市地域おこし協力隊 田中 優花さん (活動期間:2021年3月1日〜)

○所属:能代市商工労働課 中心市街地活性化室

○活動内容:商店街イベント支援、#Ohanaマルシェ、のしろ100の風景をつくるプロジェクト

○出 身 地:秋田県能代市


私たちは何がやりたいのかと家族で話し合って

田中さんは高校時代までを能代市で過ごし、“洋服屋さんになりたい”と卒業と同時に上京。夢を叶えるためアパレル会社に就職をして、ファッションアドバイザーや、バイヤー、商品開発を行うなどキャリアを積み上げていった。

結婚をして子どもを授かったことが、能代に移住するきっかけになったという。

「産後職場復帰をする時に、子育てをしながらフルタイムの仕事は大変そう。キャリアアップが難しいのではないかなと感じました。そこで、夫婦で子育てのこと、どんな人生を歩みたいか色々話し合ったんです。そこで出てきたのは、“家族の時間を大事にしたい、理想の家で暮らしたい”という思いでした。自分達の理想を実現できる場所はどこだろうと考えた時に、夫が提案してくれたのが、能代市だったんです。」

それまでは、地元に帰ることは全く考えていなかったという。

「夫の想いがあって戻る事を決めました。自分達の幸福度とか理想を実現できる場所なのかなと。好きなことをしながら過ごしたいし、元々夢だった洋服屋さんをやる夢を叶えられる場所かも!と思いました。」

決めたらすぐ動かないと気が済まない性格だという田中さんは、地元に戻って今後の夢を叶えるために、地域おこし協力隊として2021年から能代市での生活を始めた。

市役所の担当者と地元の高校生、協力隊の仲間と


地域の人たちにも恵まれて

「協力隊になったことに、後悔したことはないですね。たくさんの人と出会うのでそれが財産です」

地方は繋がりが大事。能代で育ったものの、いざ戻って来ても人と関わる機会を作ることは簡単ではないと感じる人も多い。しかし、田中さんは地域おこし協力隊として活動することで市民とコミュニケーションを取るきっかけとなり、人脈が増えていきやすかったと話す。

「能代では、シェアオフィスとカフェが入ったマルコビルヂングができたりして、上京する前には知らなかった方達と出会う事ができました。起業をした人や色々な仕事をしている人、チャレンジしている方々がいるので、自分も何かを始めるときにも相談できたりするので心強いです。」

田中さんは、人との繋がりを見つけること、チャレンジできる場所を作る事を目的にした「#Ohanaマルシェ」を主催している。これは田中さんが自主的に始めた活動で「にぎわいのある日常を」をテーマに、地元のパン屋さんや農家さんが出店したり、ワークショップを開催したりしている。日常をにぎやかにしたいという気持ちがきっかけだったそうだ。

SNSを使って宣伝をしていたところ、「将来的に能代でお店を開くためにお試し出店をさせてもらいたい」など、多様な相談が寄せられるようになったという。

「人脈は“財産”です。次にチャレンジしたい人たちが繋がりを持ったり、夢を叶える始めの一歩として使える場所になれたらと思っています」

イベントの準備風景

イベント後の集合写真


家族に起こった変化

移住してからお子さんにも変化があったようだ。

「子どもがいなかったら移住をする事は考えてなかったかもしれません。息子は今年3歳で、都内で暮らしていた時は人の輪に入っていくのが苦手なのかなと思うこともありました。土が手につくとすぐに洗いたいとも言っていたんですが、今では人見知りがなくなって、遊び方も大胆になりました。市内を歩いていると、知り合いが話をかけてくれるので、息子は安心しているのかもしれません。」

九州出身の旦那さんは、移住当初は市内にある民間企業に勤めていた。でも、自分の理想を叶えるために移住をしたのだからと、仕事を辞め、好きなことを仕事にできるよう活動を始めた。田中さんは、環境を変えたことで、自分や家族が良い方向に変化できていると感じている。

協力隊のメンバーと地域の人たちと山に


ここだからできる理想の洋服屋さん

能代でできることは何か、何のためにここに来たのかと何度も自分に問いかけていると言う。

「卒業したら夢だった洋服屋さんをやりたいです。ブランドを作りたい夢もあるけれど、私にしかできないことやろうと思っています。バイヤーをやっていた経験もあるので、キャリアを活かしてできることもあるかなと考えています。」

これまでに得た人脈や知識を使いここだからできることを叶えるために今日も一歩ずつ夢を叶えるために活動をしている。地域おこし協力隊は、家族や自分が理想とする在り方を実現するためにも活用できる制度なのかもしれない。

相談し合える協力隊のメンバーと

2022年8月23日インタビュー実施。

湯沢市 地域おこし協力隊 古賀 恵理子さん                        (活動期間:2020年4月1日〜)

この記事に関するお問い合わせ

  • 秋田県 あきた未来創造部移住・定住促進課
  • 〒010-8570 秋田市山王4-1-1
  • Tel:018-860-1234 Fax:018-860-3871

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